夏服を収める頃には
学校で見る亜子は健から見ても
ルックスの良い大人の女性であったが
雲の上の存在の女性でありときめいても
全く意味がなかったのだ。

健の気になる異性は淳であり、
亜子ではなかった。

しかし、今自分の右手にある柔らかく
暖かい感触の手の持ち主は亜子であり
率先してを繋いできたのも健ではなく
亜子だったので健は、どうして
いいのか分からなかった。
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