夏服を収める頃には
健は少し笑ったが前の席に座って
いる淳の姿が一瞬目に入ると、
後ろめたさを感じた。

淳とは何も関係はないのだが、
昨日の行為
(と言っても亜子に無理やり手を
繋がれて、部屋に行っただけだが)
を考えると、冗談を連発して言う
気分になれなかった。

そして二時間目が英語なので、
健は亜子とどんな顔をして会えば
良いか分からなかった。


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