夏服を収める頃には
初 日
午前九時に青葉駅の北口改札前で待ち
会わせの約束をしていたが健は三十分
前に駅に到着した。

早く淳に会いたかったからである。

他の乗客達と一緒に電車を降りて
改札を出ると笑顔の淳が既に
目の前に立っていた。

「あれ?

俺、時間間違えたっけ?」

「ううん。

私もさっき来たの」

「そっか。お互い早く来たって
ことか」

「そうなるね」

健はえくぼを作って自分を見つめる淳
を見た。

初めて見る私服姿である
白い半そでポロシャツに
パンツスタイルが似合っていて
かわいかった。


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