夏服を収める頃には
健は淳の持っているコップを見つめ
ながら言った。
「小田島さん、今飲んだ
ウーロン茶、俺の」
「えー?」
「うわあ、間接的な触れ合いを
強制的にしてしまうとは。
怖い女性だ、小田島さんは」
「貴方が渡したんでしょ!」
二人はそこで笑った。
淳は楽しくて仕方なかった。
音楽の会話も盛り上がるし、
通常の会話も笑わせてくれるし、
いたずら好きも男の子っぽくて、
好きだった。
でもまだ単なるクラスメートなだけ
なので、遠慮があるのが
つらかった。
淳は健が自分をどう思っているのか
知りたかったが
勿論それを確かめる勇気はなかった。
ながら言った。
「小田島さん、今飲んだ
ウーロン茶、俺の」
「えー?」
「うわあ、間接的な触れ合いを
強制的にしてしまうとは。
怖い女性だ、小田島さんは」
「貴方が渡したんでしょ!」
二人はそこで笑った。
淳は楽しくて仕方なかった。
音楽の会話も盛り上がるし、
通常の会話も笑わせてくれるし、
いたずら好きも男の子っぽくて、
好きだった。
でもまだ単なるクラスメートなだけ
なので、遠慮があるのが
つらかった。
淳は健が自分をどう思っているのか
知りたかったが
勿論それを確かめる勇気はなかった。