陽だまりのなかで

医者の話だと美弥の腕の傷口は浅いもので縫わなくても大丈夫らしいが、美弥の腕にはそれ以外の傷があるらしく心配なのは、家族の誰かに暴行を受けているのではないか?と聞いてきた。
「私は、彼女の担任ですがそんな話は聞いてません」
そう伝えるのが心苦しかった。確かに彼女神崎美弥は、大人しく目立つ事はなかったが、どこか冷めた雰囲気を出していたし、ひとりぼっちでも平気に見えたからだ。
そうあの日に美弥を助けるまでは、、、
倒れた後美弥は腕を掴んで
「淋しいよ。助けて、、」
そのあとの言葉に理斗は驚いた。
『お兄ちゃんもう止めて。謝るから』
軽く手を握ると安心したように微笑みを返してくれた。
可愛らしい少女らしい表情に理斗は惹かれなかったと言えば嘘になる。
それぐらい彼女は魅力があるのだ。
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