君をひたすら傷つけて
確かに私から誘ってみたけど、それは慎哉さんが驚くのを見たかったからだった。でも、慎哉さんは驚くわけでもなく淡々と私を見つめている。明るい光の中で一緒にお風呂なんて、ハードルが高いどころか、棒高跳びの気分。自分で墓穴を掘ったと思った。
慎哉さんは私を見つめ、クスクスと笑った。
「そんなに心配しないでいいよ。一緒にお風呂にっていうのは冗談だから、風呂はゆっくり入っておいで。朝から色々あっただろうから、疲れただろ」
朝から、婚姻届を提出して、ドライブに行って、素敵な和食の店で食事をして、最後は高級ホテルにいる。気持ちは興奮した状態で身体に少しの疲れも感じる。そんな状態での冗談は心臓に悪い。自分で仕掛けた癖に……。
「う、うん。冗談だよね。あー。吃驚した」
「お風呂は冗談。でも、今日、抱くから。っていうか、雅を抱きたい」
「え?」
「無理はさせるつもりはないけど大丈夫?」
「もう、安定期に入るから大丈夫だけど、急すぎて。何で?」
「愛している女を抱きたいと思うのに、理由は必要ないと思うけど」
慎哉さんの言葉が直球過ぎて、顔が熱くなる。いつもの慎哉さんとは違い過ぎて、私が可笑しくなりそうだった。お酒には強いけど、長時間運転したから、酔いが回ったのだろうか??
「グラスワインで酔った?」
「グラスワインくらいでは酔わないよ。雅が無理ならいいけど」
「無理というか、恥ずかしい」
「じゃ、お風呂で考えてきて。無理なら、雅が大丈夫になるまで待つから」
慎哉さんは私を見つめ、クスクスと笑った。
「そんなに心配しないでいいよ。一緒にお風呂にっていうのは冗談だから、風呂はゆっくり入っておいで。朝から色々あっただろうから、疲れただろ」
朝から、婚姻届を提出して、ドライブに行って、素敵な和食の店で食事をして、最後は高級ホテルにいる。気持ちは興奮した状態で身体に少しの疲れも感じる。そんな状態での冗談は心臓に悪い。自分で仕掛けた癖に……。
「う、うん。冗談だよね。あー。吃驚した」
「お風呂は冗談。でも、今日、抱くから。っていうか、雅を抱きたい」
「え?」
「無理はさせるつもりはないけど大丈夫?」
「もう、安定期に入るから大丈夫だけど、急すぎて。何で?」
「愛している女を抱きたいと思うのに、理由は必要ないと思うけど」
慎哉さんの言葉が直球過ぎて、顔が熱くなる。いつもの慎哉さんとは違い過ぎて、私が可笑しくなりそうだった。お酒には強いけど、長時間運転したから、酔いが回ったのだろうか??
「グラスワインで酔った?」
「グラスワインくらいでは酔わないよ。雅が無理ならいいけど」
「無理というか、恥ずかしい」
「じゃ、お風呂で考えてきて。無理なら、雅が大丈夫になるまで待つから」