君をひたすら傷つけて
「雅。悪いけど、日本に行ってくれるかな?まりえに頼むとしても一人じゃ無理でしょ。スタイリストとしては何も出来ないんですもの。今回の仕事は私のアメリカで一緒に仕事をしていた仲間との業務提携で彼女にとっても大事な一歩なの」
もっと詳しく話を聞きたいと思って、視線を投げると、リズはゆっくりと頷いてから話し出したのだった。
「何から話したらいいのかしら?」
そんな言葉で始まったリズの話はとても真剣なものだった。アメリカで一緒に学んだと言っていたけど、そんな簡単なものではなくて、お互いに励ましあい頑張ってきた相手だという。とても大事な友達で、互いを認め合う相手。そして、いつか一緒に仕事をしようと…。
彼女はアメリカで、リズはヨーロッパを中心に仕事をしていて、今回業務提携という形でアジアに初進出することにしていたらしい。日本を選んだ理由は言わなかったけど、まりえと私の存在があると思う。それなのにその日本での拠点を始める時に、フランスで大きな仕事が舞い込んできた。前のコレクションの時には日取りは決まってなかったから、日本での仕事が重なってしまったのも無理はない。
「ディーのコレクションを断れないの」
「それは分かっている。でも、私が日本に行ってリズの代わりなんて大変よ」
「雅なら大丈夫だけど、今回のコレクションは久しぶりのアルベールと一緒に仕事でしょ。それも申し訳なくて」
もっと詳しく話を聞きたいと思って、視線を投げると、リズはゆっくりと頷いてから話し出したのだった。
「何から話したらいいのかしら?」
そんな言葉で始まったリズの話はとても真剣なものだった。アメリカで一緒に学んだと言っていたけど、そんな簡単なものではなくて、お互いに励ましあい頑張ってきた相手だという。とても大事な友達で、互いを認め合う相手。そして、いつか一緒に仕事をしようと…。
彼女はアメリカで、リズはヨーロッパを中心に仕事をしていて、今回業務提携という形でアジアに初進出することにしていたらしい。日本を選んだ理由は言わなかったけど、まりえと私の存在があると思う。それなのにその日本での拠点を始める時に、フランスで大きな仕事が舞い込んできた。前のコレクションの時には日取りは決まってなかったから、日本での仕事が重なってしまったのも無理はない。
「ディーのコレクションを断れないの」
「それは分かっている。でも、私が日本に行ってリズの代わりなんて大変よ」
「雅なら大丈夫だけど、今回のコレクションは久しぶりのアルベールと一緒に仕事でしょ。それも申し訳なくて」