君をひたすら傷つけて
やっとアルベールと会うことが出来た。
いつものカフェで待ち合わせをすると、アルベールはすでにカフェに来ていて、そこで優雅にカップに口を付けている。コレクションのリハーサルの間にあるたった一日の休みを私のために割いてくれたのだった。天気のいい石畳の上にゆっくりと歩く、頭の中ではどうやってアルベールに日本に行くことを伝えようかとばかり考えていた。アルベールのことだから、きっと笑って送り出してくれる。
私がカフェに入ってきたのに気付くと、アルベールはカップをテーブルに置き、軽く私の方に手を上げる。その仕草を見ながら綺麗だなって思う。アルベールの前に座ると、久しぶりなのと、今から言わなければならないことで緊張していた。
合わなかったのは十日ぐらいだけど、今回の仕事が過酷なのか、少しだけアルベールの身体のラインを微かに変化させた。そっとテーブルに置かれた腕の筋にドキッとする。
「久しぶりだけど、なんか雰囲気変わった?」
「少し痩せたからな。今回のコレクションに合わせて身体を絞っている。身体にぴったりとしたラインの服だから筋肉の流れが出てしまうんだ。コレクションのイメージを変えないために結構頑張ったよ」
いつものカフェで待ち合わせをすると、アルベールはすでにカフェに来ていて、そこで優雅にカップに口を付けている。コレクションのリハーサルの間にあるたった一日の休みを私のために割いてくれたのだった。天気のいい石畳の上にゆっくりと歩く、頭の中ではどうやってアルベールに日本に行くことを伝えようかとばかり考えていた。アルベールのことだから、きっと笑って送り出してくれる。
私がカフェに入ってきたのに気付くと、アルベールはカップをテーブルに置き、軽く私の方に手を上げる。その仕草を見ながら綺麗だなって思う。アルベールの前に座ると、久しぶりなのと、今から言わなければならないことで緊張していた。
合わなかったのは十日ぐらいだけど、今回の仕事が過酷なのか、少しだけアルベールの身体のラインを微かに変化させた。そっとテーブルに置かれた腕の筋にドキッとする。
「久しぶりだけど、なんか雰囲気変わった?」
「少し痩せたからな。今回のコレクションに合わせて身体を絞っている。身体にぴったりとしたラインの服だから筋肉の流れが出てしまうんだ。コレクションのイメージを変えないために結構頑張ったよ」