イケメンすぎてドン引き!
☆
「……チさん、オブチさん!」
「はっ!!」
「次委員会の番だよ、起きて起きて」
隣にいた生活委員会の女子に肩を叩かれる。
ぎゃーーー!!
結局、校長先生の話で立ったまま船をこぐ勢いで眠ってしまった!
やば。何も考えないままに委員会報告の時間を迎えることに。
しょうがない。めちゃくちゃ噛みそうだけど、思いだしながら話すしかないか。
うわぁ大丈夫かな……。
「次は、委員会報告です。各委員会の代表の方は登壇してください」
「図書委員会からの報告ですが……」
壇上にて、自分の順番を待つ。
体育館のフロアには、全校生徒分の黒や茶色の頭がところどころ揺れながら広がっていた。
えーと。環境委員会ではどんなことしたっけ?
活動は月1回くらいだったけど、いろいろあったなぁ。
まず4月。役員決めと計画立てをして……。
あ。そういえば。
その最初の委員会の時か。
吉野先輩の姿を見つけたあたしは、反射的に逃げ出そうとしたんだった。
あの時は、ウ○コ&ドブローファーを喰らわせてしまったばかりで、
再会するなり突然、「おい、汚物」って呼ばれていた。
しかも勝手に副委員長に推薦までされたという。
今考えるとかなりひどいよな。
あたしは汚物じゃなくてオブチだよ! 上手いこと言ってんじゃねーよ!
ふっと口元がゆるんでしまう。