イケメンすぎてドン引き!


再びざわざわ、そわそわ、と生徒たちの列が揺れ出すとともに、


ひっ、と女子たちから短い悲鳴が上がる。



「……なーんてね。以上で環境委員会の報告を終わります」



最後は、ニッコリとイケメン笑顔に戻り、発表をそう締めくくった。



キャーという悲鳴や、戸惑ったようなまばらな拍手が体育館内を包んでいく。



吉野クンナイス! というスミスさんの声が聞こえ、ユカリーヌ&花子がノリノリで拳を上げている様子も見えた。



あたしはどんどん熱されていく顔を伏せつつも、


この手だけは絶対に離さないと思いながら、その温かい手を握り続けていた。









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