イケメンすぎてドン引き!
「でも、ありがとうございました」
「……ん」
「あたし先輩が好きです」
「…………」
「さっきのF××K発言で、もしみんなに嫌われても、あたしがずっと近くにいますから。不安にならなくてもう大丈夫ですよ」
いざ言葉にすると、不安と一緒に次々と愛しい思いがあふれ出して、声が震えそうになった。
顔をゆがめないように我慢していると、
先輩は頬を赤く染めて笑いをこらえるような顔になる。
「ばーか。調子乗ってんじゃねーよ」
ぐいっと繋がれた手を引き、あたしをぎゅっと抱きしめた。
あったかくて、力強くて、優しくあたしを包み込むその腕。
その温もりに体を預けると、お互いの早い鼓動が混ざり合う感覚がした。
「俺もすげー好き」
ぎゅっと先輩の背中に手を回すと、先輩も更にきつく抱きしめてくれた。
安心のあまり目に涙がどんどん溜まっていく。
「……良かった。もうあたしに心開いてくれなくなったかと思った」
「お前の友達が教えにきてくれた」
「え?」
聞くと、ミーちゃんとヒロキ氏が先輩のところへノリ坊とのいきさつを教えに言ってくれたらしい。
あたしのことだましちゃったから、そのお詫びとか何とか言ってたとか。
あの2人、そんなことしてくれてたんだ……。