イケメンすぎてドン引き!







次の週。2回目の委員会の時間。



我らが環境委員会の活動は、

校内掲示物のリニューアル作業だった。



「汚物ぅー、俺コーヒー牛乳飲みたい」



仕事を終え、2人で廊下を歩いていると、

吉野先輩は甘えたような表情と声で、そうつぶやいた。



うぐぐ、そのバージョンもかっこ良い……。



「だから、汚物じゃなくてオブチです。……自販は先の廊下を右曲がってその奥にありますよー」



「お前、汚物のくせに生意気だぞ。買って来いっつってんだよ」



――はい、パシリっすかー!?



なにコレ、あたしは先輩の下僕とか奴隷とかそれ系っすか?


うぅわ、めんどくさそー。



「は? 自分で買ってくださ……」


「ほら、これでお前のも買っていーから」



そう言って、先輩は100円余分にあたしにお金をよこした。



ぐぅ……。


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