イケメンすぎてドン引き!
☆
次の週。2回目の委員会の時間。
我らが環境委員会の活動は、
校内掲示物のリニューアル作業だった。
「汚物ぅー、俺コーヒー牛乳飲みたい」
仕事を終え、2人で廊下を歩いていると、
吉野先輩は甘えたような表情と声で、そうつぶやいた。
うぐぐ、そのバージョンもかっこ良い……。
「だから、汚物じゃなくてオブチです。……自販は先の廊下を右曲がってその奥にありますよー」
「お前、汚物のくせに生意気だぞ。買って来いっつってんだよ」
――はい、パシリっすかー!?
なにコレ、あたしは先輩の下僕とか奴隷とかそれ系っすか?
うぅわ、めんどくさそー。
「は? 自分で買ってくださ……」
「ほら、これでお前のも買っていーから」
そう言って、先輩は100円余分にあたしにお金をよこした。
ぐぅ……。