イケメンすぎてドン引き！

「えーと。どうされたんでしょうか……？」



ゆらりと立ち上がった先輩に、あたしは思わず後ずさりする。



あのぅ、パイセン、キャラ崩壊してないっすか!?


いつものキラキラオーラもしくは、口の悪いクズオーラはいずこへ。



「俺、寝つき悪くて。いつも寝る前にその日1日を振り返り、1人で反省会をしているんですが……」



「は、はぁ」



「昨日は、さすがに自分、調子乗りすぎました。

始業式早々にウ○コローファー顔面に食らった怒りのあまり、オブチさんには何をしても、何を言ってもOKだと勘違いしておりました」



――うわー……。



「しかも、お前はストレスのはけ口だって、面と向かって相手に伝えるなんて、よく考えたら本当に失礼なことですよね。許してもらえないのは分かっています」



――こいつ……。



「でも……はけ口って言うと聞こえが悪いけど、それは良い意味でもあって。何で上手く言えないんだろう。あ、こういうこと今まであまり無かったからか？」




――すんげーめんどくせぇーーーーー！！！