イケメンすぎてドン引き!
「……っ」
何も言えないでいると、
ぽん、ぽん、とあたしの頭に、その手は優しく置きなおされた。
どきどきどっどっどっどっど。
何これ。何でこんなに高速でドキドキしちゃうの?
頭からじわじわと、先輩の嬉しそうな気持ちが、
温もりになって体に流れ込んでくるかのよう。
先輩のこと見れない。体が震えちゃう。
どうしよう。
絶対、顔赤くなってるって!
「……やば。何、その反応」
先輩は、ボソっと何かをつぶやいた後、
頭に手を乗せたまま、ぐっとあたしに顔を近づけた。
近い、近い、近すぎるって!!
「…………」
先輩は(おそらく)あたしをじーっと見つめている。
必死にそれを見ないようふんばっていると、
「ふーん」と唸りながら、あたしから離れていった。
――え?