イケメンすぎてドン引き!
「オブチさんさぁ~、前に、吉野先輩にすげー臭い靴拾ってもらったんだって?」
軍団のリーダーっぽい女子が、そう言って上目遣いであたしを見た。
「うん、まぁ……(何かムカッ)」
「それって吉野先輩とのコネができたってことだよね?
お願いっ! 先輩のラインでもメアドでも電話番号でも住所でもツイッター裏アカでも何でもいいから情報ゲットしてくれない?」
はいーーーー!?
よくわからないのもあるけど、それめっさ個人情報ー!
一応、吉野先輩と連絡先を交換したので、ラインとメアドは知っている。
もちろんそれは内緒にしておこう。
「や、それは……」
と、あたしは困った感じの声を出したが。
「ねーうちら友達じゃーん。お願い~!」
目の前には、キラキラした目であたしを見つめる女子たちの姿があった。
う……友達って、何だろう。