イケメンすぎてドン引き!
☆
次の日。
少し寝坊したため、
あたしは遅刻ギリギリのタイミングで家を出た。
すると、いつもの石畳の道で、
「くぁ~、昨日はよく寝れた~」
と伸びをしながらダラダラ歩く、吉野先輩の姿を見つけた。
「あ、先輩おはよーございます。って、めっちゃあくびしてるじゃないっすか」
とりあえず笑顔で話しかけてみる。
すると――。
「ん? 昨日は1人反省会しないですぐ寝れたし。むしろ寝すぎて眠い」
「そ、そうっすか……」
「あと、昨日あの女の子たちに、お前といたこと気付かれてなかったよ」
「へぃ?」
「あいつら悪い奴じゃないけど、この前、お前にイヤミっぽいこと言ってたじゃん。……俺のせいなんだけど。
ま、なるべく嫌な思いさせないように、お前のことちゃんと守るよ」
「…………」