blue spring
「お母さん。」
「そこの坊や。お名前は?」
「灰藤優真(はいとうゆうま)です。」
「ふむ。芹花!いい男を見つけたわね。」
「お母さん!」
芹花は怒り口調で叫んだ。
その姿は新鮮で優真は目を見張った。
「そこの坊やを入れておやり、お茶にするよ。」
「あ、ありがとうございます!!!お邪魔します!」
みんなが部屋に入り終わり最後尾の優真が芹花に
「黙ってついて来てごめん。」
とぼそっと耳元で言うと芹花は
「いいの。いつかばれると思っていたから。」
と言うけれど、顔はやはり嫌そうな顔をしているように見えた。