とんだ勘違いから
俺の凝視が気になったのか社長の第一秘書である妹尾さんが
「前田君どうしました?
始めましょうか?」
と言い俺は緊張している有本を支えるように側に陣取り彼に発表をさせた。
社長がいろいろと質問を有本にして、満足行く数字と将来性が考えられたのでこれから他部署にわたってのサポートが始まることになった。
俺と有本以外がすでに会議室を後にしたと思い
「アメリカから帰ってきたからってなまってね~んだよ。
お前よくやったな今日のプレゼン。
これから忙しくなるぞ、頑張ろうな、有本。」
というと
「マジで緊張しましたよ、俺社長にあんなふうにいろいろ質問されると思っていなかったから。」
「でもちゃんと受け答えできてたぞ、やっぱりお前はできる奴だな。」
と激励してるところに
「あの、前田部長さんにこちらをと社長から預かってきました。」
そう言って封筒を持ったまこが立っていた。