とんだ勘違いから
それから一週間後辞令と共にまこが1課にやってきた。
まこに*まことと呼ばれたくないから紹介するときはまこと言ってくださいと言われていたので
「今日から配属になった川手まこさんだ。しばらく慣れるまでは俺の下で働いてもらうから。」
そう言うと部下は鼻の下を伸ばして笑けたがそんなことを顔に出すわけにもいかず....
初めてじゃないだろうかこの課に女が入ってきたのは、としばらくは想像しい気がしたが慣れていくとすぐに元に戻った。
なんせ忙しいから女がいようが自分の仕事が第一なんだ。
またしばらくは新しいプロジェクトが軌道に乗るまで忙しく定時上がりはできなかったが
久しぶりに金曜日の夜思ったよりも早く帰ることができそうだった。
まこは緊張していたのか最初の一週間は俺のそばで見積もりや資料作成をやってもらっていた。
まだ他のやつからの仕事には手が回らないみたいだった。
今までまこなしでやってきたのでこいつらからすれば別になんともない。
俺は最初ほど教えるのに面倒くさいと思ったこともあるが飲み込みが早いからすぐに使えて仕事が少し楽になった。
ほとんど俺と一緒にいるまこは昼休憩だけは相変わらず秘書課に戻っていたみたいで
「失礼します。」
ときりがいいところで課を出ていくから
有本が
「今日はお昼休憩遅くなったけどまこちゃんみんなと一緒に食べれたのかな?」
とポツリとつぶやき
「部長、久々に帰りに一杯行きませんか?」
と誘ってきたので
「ああ、行くか?」
と課をでると鈴木もちょうど仕事が終わったみたいで一緒に飲みに行くと言い出して仕事の後に3人で居酒屋へ向かった。
金曜の夜でかなり混んでいたせいで俺たちが見つけて入ったのは少しおしゃれな居酒屋だった。
女が好みそうなカクテルなどが充実した綺麗な店だ。
有本的にはこういうところに行ってナンパでもしようっておもっているのか、まだ若い奴だな。
「なんか絶対今日合コンとかに使ってそうですよね。
鈴木部長もこういうところ来るんですか?」
有本が鈴木に言うと
「俺が合コン?ありえないでしょ。
この容姿だよ?誰も興味なんてもってくれないって。
怖いって逃げられるのがオチ。」
こいつ体がデカくてクマみたいな体格だけど性格はいいのに。
見た目で行くと若い女性には近寄りがたいオーラが見えるらしい。
「見合いで結婚してるんだ。
もう合コンなんて行くわけないし。」
俺は驚いて
「え、お前結婚してたのか。
ああ、どうりであんまりのみに誘ってこないと思ってたんだ。」
駐在前には毎週のように誘われてた、
でもあの時は俺が婚約者に夢中で何度も誘いを断っていた。
忙しい間にでも時間があれば彼女と過ごすようにしていたから。
「もう結婚して3年だよ。今日は久々に奥さん実家に戻ってるんだ。俺も明日向かうけどね。」
子供もいると言って
見せてくれた写メにうつった子供と奥さんの写真を見て
「奥さんに似てよかったな。」
と嫌味ったらしく言ったのだが
「俺もそう思う。女だしな。」
なんて言うもんだから
「お前のところに娘の彼氏が行くとか、想像したら怖いな。」
睨みつけられてビクビクしながら結婚のお願いに行く将来を考えたらその男が可哀想に思えた。
「僕は受付にいる山田さんみたいな綺麗な顔をした人が好きだな。
あと課の川手まこちゃんも。経理の峰子ちゃんも。」
まだ何人も出てきそうな勢いで女の名前を連呼していくほろ酔いの有本に
「お前結構女子社員知ってるな。」
と感心するしかない。
「もちろん、どこで何があるかわからないですからね。
ってあれ? あそこで合コンしてるのうちの社の女子ですよ。
相手は知らないから他社の奴でしょうかね。
ちょっと気になりますね。
あっ、川手まこちゃんがいる!
テンション上がるな....っていうかすごく気になるじゃないですか。
こんな居酒屋で合コンしてるなんて。」
と目線が合コンから話せないみたいだ。
その間俺と鈴木はいろいろ話をした。
こいつは俺が結婚するつもりでいた彼女がいたことを知っているし、多分うわさでその結婚がなくなったのもしっているだろうから、説明しないでもよかった。
そして今度うちに遊びに来てくれ、と言われ、いつか行くと言って鈴木は遅くなる前に帰っていった。
明日は朝イチで実家に向かうんだと。
俺は鈴木が帰った後有本が実況中継をしてくれている合コンを興味なさ気に聞いていた。
これなら鈴木が帰るときに俺も玲の店へ行けばよかったと思っていたとき
「アレレ、川手まこちゃんがこっちきますよ....」
そういうと急にくいっと俺の腕を引いて
「お待たせ、帰ろうか?」
と耳元で話す女の声が聞こえた。
もちろん有本も合コンのメンバーも驚きを隠せない。
川手まこが俺の腕を掴んでいるのだから。
まこに*まことと呼ばれたくないから紹介するときはまこと言ってくださいと言われていたので
「今日から配属になった川手まこさんだ。しばらく慣れるまでは俺の下で働いてもらうから。」
そう言うと部下は鼻の下を伸ばして笑けたがそんなことを顔に出すわけにもいかず....
初めてじゃないだろうかこの課に女が入ってきたのは、としばらくは想像しい気がしたが慣れていくとすぐに元に戻った。
なんせ忙しいから女がいようが自分の仕事が第一なんだ。
またしばらくは新しいプロジェクトが軌道に乗るまで忙しく定時上がりはできなかったが
久しぶりに金曜日の夜思ったよりも早く帰ることができそうだった。
まこは緊張していたのか最初の一週間は俺のそばで見積もりや資料作成をやってもらっていた。
まだ他のやつからの仕事には手が回らないみたいだった。
今までまこなしでやってきたのでこいつらからすれば別になんともない。
俺は最初ほど教えるのに面倒くさいと思ったこともあるが飲み込みが早いからすぐに使えて仕事が少し楽になった。
ほとんど俺と一緒にいるまこは昼休憩だけは相変わらず秘書課に戻っていたみたいで
「失礼します。」
ときりがいいところで課を出ていくから
有本が
「今日はお昼休憩遅くなったけどまこちゃんみんなと一緒に食べれたのかな?」
とポツリとつぶやき
「部長、久々に帰りに一杯行きませんか?」
と誘ってきたので
「ああ、行くか?」
と課をでると鈴木もちょうど仕事が終わったみたいで一緒に飲みに行くと言い出して仕事の後に3人で居酒屋へ向かった。
金曜の夜でかなり混んでいたせいで俺たちが見つけて入ったのは少しおしゃれな居酒屋だった。
女が好みそうなカクテルなどが充実した綺麗な店だ。
有本的にはこういうところに行ってナンパでもしようっておもっているのか、まだ若い奴だな。
「なんか絶対今日合コンとかに使ってそうですよね。
鈴木部長もこういうところ来るんですか?」
有本が鈴木に言うと
「俺が合コン?ありえないでしょ。
この容姿だよ?誰も興味なんてもってくれないって。
怖いって逃げられるのがオチ。」
こいつ体がデカくてクマみたいな体格だけど性格はいいのに。
見た目で行くと若い女性には近寄りがたいオーラが見えるらしい。
「見合いで結婚してるんだ。
もう合コンなんて行くわけないし。」
俺は驚いて
「え、お前結婚してたのか。
ああ、どうりであんまりのみに誘ってこないと思ってたんだ。」
駐在前には毎週のように誘われてた、
でもあの時は俺が婚約者に夢中で何度も誘いを断っていた。
忙しい間にでも時間があれば彼女と過ごすようにしていたから。
「もう結婚して3年だよ。今日は久々に奥さん実家に戻ってるんだ。俺も明日向かうけどね。」
子供もいると言って
見せてくれた写メにうつった子供と奥さんの写真を見て
「奥さんに似てよかったな。」
と嫌味ったらしく言ったのだが
「俺もそう思う。女だしな。」
なんて言うもんだから
「お前のところに娘の彼氏が行くとか、想像したら怖いな。」
睨みつけられてビクビクしながら結婚のお願いに行く将来を考えたらその男が可哀想に思えた。
「僕は受付にいる山田さんみたいな綺麗な顔をした人が好きだな。
あと課の川手まこちゃんも。経理の峰子ちゃんも。」
まだ何人も出てきそうな勢いで女の名前を連呼していくほろ酔いの有本に
「お前結構女子社員知ってるな。」
と感心するしかない。
「もちろん、どこで何があるかわからないですからね。
ってあれ? あそこで合コンしてるのうちの社の女子ですよ。
相手は知らないから他社の奴でしょうかね。
ちょっと気になりますね。
あっ、川手まこちゃんがいる!
テンション上がるな....っていうかすごく気になるじゃないですか。
こんな居酒屋で合コンしてるなんて。」
と目線が合コンから話せないみたいだ。
その間俺と鈴木はいろいろ話をした。
こいつは俺が結婚するつもりでいた彼女がいたことを知っているし、多分うわさでその結婚がなくなったのもしっているだろうから、説明しないでもよかった。
そして今度うちに遊びに来てくれ、と言われ、いつか行くと言って鈴木は遅くなる前に帰っていった。
明日は朝イチで実家に向かうんだと。
俺は鈴木が帰った後有本が実況中継をしてくれている合コンを興味なさ気に聞いていた。
これなら鈴木が帰るときに俺も玲の店へ行けばよかったと思っていたとき
「アレレ、川手まこちゃんがこっちきますよ....」
そういうと急にくいっと俺の腕を引いて
「お待たせ、帰ろうか?」
と耳元で話す女の声が聞こえた。
もちろん有本も合コンのメンバーも驚きを隠せない。
川手まこが俺の腕を掴んでいるのだから。