とんだ勘違いから
玲は部屋に入ると


「生理痛なんていうのはね、痛み止め飲むぐらいしかできないの。


あと温めるといいから、熱いココアでもいれてあげなさい。」


そう言うと生理痛の薬を持ってきてくれた。



「なあ、


まこって女だったんだな。」


ポツリと玲に言うと

「は?

何言ってるのよ。当たり前じゃない。私の妹分だって言わなかった?



いくらゲイバーやってるからってもしかしてまこの事男だと思っていたとか?」


なんて言いながら目が点になっていた。



「お前も女なのかよ。



そんなの知らねーし。


お前女に見えるって初めてあった時すげー喜んでたからてっきり性転換した男だと思ってたし。」



「ぶっ。


は~?



あんたすごい勘違い男ね。





あの時は仕事やめてすぐに海外だったから化粧も服装もどうしていいのかわからなくて。




私柔道やってたの。

親も厳しくて可愛い格好とか化粧も今までしたことなくてね。」


なんだ、そんなことだったのか。


「じゃあ、隆治は知ってるのか?お前が女だって。」


「は~?


当たり前じゃないの。

付き合ってるのよ?」



「あいつ俺には玲が男だって言ってたから。」



「そりゃ、性格は男っぽいけど、

ベッドでは女よ!


隆治の奴めー。




.‥....

だからまこの事女として扱わなかったんだね。


仕事できるくせにそういうところ全く疎いよね。


元カノにも騙され続けれたんだろうね。




さ、私行くわ。

まこの事よろしくね。」
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