とんだ勘違いから


年上の彼は就職活動のはずなのに私にべったり。

私も嬉しかったけどそのままではいけないってわかってたから




「就職はどうするの4年生でしょ?

美樹ちゃんの彼氏は就職決まったって。海君は?」


「俺にはまことがいるじゃん。

まことがいるから大丈夫だよ。


それより
いつ親に合わせてくれるんだよ?」

「え?私の両親に会いたいの?」

もしかしてプロポーズされるんだと思った。

私は海君が大好きだったから。

だから私がお付き合いしている人って言って家族に紹介することを知らせた。



そして家族にあわせると彼は私がキッチンにデザートをとりに行っている間に

「俺を婿養子にしないとこのビデオをバラまくぞっ」

と私との思い出のビデオをネタに両親をゆすろうとしていた。


未遂には終わったけどこんなことがあった私は両親の配慮で外国へ留学することになった。







そして留学している時に玲夜さんと知り合った。

彼女は仕事をやめて自分の意志でお店を開けるんだって。

彼女は厳しい家庭に育って自分の意思が与えられなかった。

私はのびのび育ててもらったけど、騙されてばっかりのお人好し。


すぐに玲夜さんと意気投合して仲良くなった。

玲夜さんが酔っ払いを拾ってアパートに送ってあげたことがあると話してくれた。

自分よりも大きな男性を運んできたってサラッといった時にはすごいって感心した。

玲夜さんは段持ちのかっこいい女性で頼りになるから。




玲夜さんが帰国してから私もしばらくして戻っていとこの経営する会社に秘書として勤務しだした。





社長の光信君には私よりも年下の彼女がいてすごく大事にしている。年齢差なんてなんのその。

私のあこがれのお兄ちゃん。

年下の彼女に振り回されたりもしてるみたいだけどいつも落ち着いて器のでかい人って私の上司の妹尾さんが言ってた。

社長の通達で私は社長と親戚で働いているって言うのはみんなが知ってること。

隠さずに自分を出せばいいって言ってくれて気を使ってる人もいるみたいだけど

なれてくるとみんな気さくに話してくれるようになった。



そして合コンに誘われる日々。

みんなは合コンの場で私が苦手なのを知ってるのかな....




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