とんだ勘違いから
イヤじゃないよ、友達とお話をして,でも恋愛は勘弁してほしい。


こんなんじゃダメだってみんなに言われるけど男の人が信用できない。


いつも金曜の夜には玲夜さんのバーに行くようになった。


そして毎回同じ愚痴を聞いてもらっては酒に溺れて酔っ払う。

全く成長しないんだから...



マンションのすぐ下にバーがあるからいつも仕事を終えた玲夜さんか彼女の彼氏の隆治さんに連れて帰ってもらってるみたい。


弱いくせに飲んじゃう、でも美味しいんだもん。

飲むのはここだけって決めてるから。

合コンでのんでお持ち帰りされるような心配がないからここで意識がなくなるまで飲むことに毎回なっている。


そういえば、この店では玲夜さんのことを玲と呼ぶように言われた。

男っぽい名前が嫌なんだって、私もまことって言われるのが嫌でまこって言わせてるからそんなところでも玲夜さん、もとい、玲とは気が合うんだよね。





いつもより少し玲の声のピッチが上がった。

多分、玲のお気に入りの客が来たんだろう。


私は酔っ払っているからもう何にも考えられない。



でも、そんな時フワッと体が浮いて椅子から降りていたのはわかった。


いつもみたいに雲に乗っているようなそんなふわふわした気分でなくて壁に体があてこすられてるみたいな

自分が荷物になったような感じがした。
< 38 / 102 >

この作品をシェア

pagetop