とんだ勘違いから
朝起きるとベッドの上に昨日のスーツのままの格好で布団もかぶらないで寝ていた。
玲急いで帰ったのかな?
と思ったのはいつもなら玲が私のスーツを脱がせてハンガーにかけておいてくれるから。
「電話しないと。忙しいところわざわざ送ってくれたのかも。
ちゃんと起きましたって。」
心配性の玲に電話すると
「ああ、昨日は忙しくて友達に頼んだんだよね。
何もなかったわよね?」
「あっ、そうなんですか。
隆治さんですか?
申し訳ないです。」
「違うわ。
昔私に恩がある奴よ。
気にしないでいいから。
ちゃんと起きれたんなら安心。
それじゃ、隆治が起きたからまたね。」
電話を切って、恩がある人?ってかんがえたけど、私も玲に助けられた身分だし
彼女は本当にすごいんだなって思った。
私は準備をして実家へ帰った。
毎週末は実家へ帰るようにしているから。