とんだ勘違いから



朝起きるとベッドの上に昨日のスーツのままの格好で布団もかぶらないで寝ていた。


玲急いで帰ったのかな?

と思ったのはいつもなら玲が私のスーツを脱がせてハンガーにかけておいてくれるから。


「電話しないと。忙しいところわざわざ送ってくれたのかも。

ちゃんと起きましたって。」


心配性の玲に電話すると

「ああ、昨日は忙しくて友達に頼んだんだよね。

何もなかったわよね?」


「あっ、そうなんですか。

隆治さんですか?



申し訳ないです。」


「違うわ。

昔私に恩がある奴よ。


気にしないでいいから。

ちゃんと起きれたんなら安心。

それじゃ、隆治が起きたからまたね。」


電話を切って、恩がある人?ってかんがえたけど、私も玲に助けられた身分だし

彼女は本当にすごいんだなって思った。







私は準備をして実家へ帰った。

毎週末は実家へ帰るようにしているから。
< 39 / 102 >

この作品をシェア

pagetop