とんだ勘違いから
それから店に入ると驚いた様子の玲さんが私を部長の隣に座らせてすぐに飲み物を出してくれる。

そして私の好きなカシスオレンジと部長の前にはジャックという飲み物が出てきた。


一応乾杯して飲んだ。


やっぱり美味しい!

それから


「私ってね、自分の性格が嫌なの。誘われたら断われなくって、いっつも利用されて嫌なことでも従わなきゃって。」

なんかお酒に酔って話さなくてもいいことをべらべら話し出した。

いつもは玲に聞いてもらってること


でも、何故か部長は慣れてるみたいに聞いてくれる。


「じゃあ、断ればいいじゃないか。

今日は用事があるからって。


あの合コンも乗気じゃなかったって事か。


いきなり俺の腕掴んできて、まるで俺がお前の合コンが終わるまで待っていた彼氏みたいなそんな役回りだっただろう。」


そう言われて手を合わせて

「えへ、ばれましたか。

ごめんなさい。


本当に先ほどは助かりました。」

というと少し怒ったみたいな部長が


「どうして、嫌なのにやるんだ?」


と聞いてくるから少し落ち込んで


「どうしてもお願いって頼まれたら断れなくて。

私が行くからって理由であの合コンを取り付けたんだって言われたら行かないって言えなくて。」

と言ったら


「なんだ、そんなことだったのか。」


「それに、社長からも友達は作れって言われてて、

もしかしたらそこから友達になれる人ができるかなって思って。」


本心をさらけ出していく。


「あんた友達いないのか。」



「はい、

私の家系と状況を知ってしまうとみんな離れていくから。

私、一応水友の一族ですからね。」


これは変えられない事実だから仕方ない。



「で、俺とは友達とか思ってる?」

と言われて
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