とんだ勘違いから
どうやって答えようか考えると

「いいんじゃないの、気長に友達できるの待てば。わかってくれる奴が出てくるさ。

俺は慎重なところがあるから、

でも玲の友達は俺の友達だからさ。」


そう言われて思わず嬉しくて


「ありがとうございます。」

と返事をした。


その時少し部長の目が見開いたみたいな気がしたけど

それよりこんな話を聞いてくれる人がいたことに喜びがあふれて私の顔はニヤけてたかもしれない。




そのせいかいつもは酔いつぶれるぐらい飲むのに今日は部長と話をしながら飲むのが楽しくて無理に飲むことはしなかった。



玲さんが


「送りは広陵にやらせるから飲んだらいいのよ?

いつも送らせてたんだからもう慣れっこよコイツ。」


なんて酔った私をこの頃部屋まで送ってくれていたのが部長だったなんて聞いて一気に羞恥で顔が赤くなった。


でも、みんな私が酒に酔ったと思ったみたいで


「もう今日は帰ります。」

というと部長が念のために玄関まで送ってくれた。



私って今までどんなに飲んで恥ずかしさが勝ってもうこれからはバカ飲みしないでおこうって思った。





「今日はありがとうございました。

部長と一緒に飲めて楽しかったです。おやすみなさい。」


そう言うと


「お休み、また月曜日な。」


と、とても紳士らしい部長に好感がもてた。



そして仕事の後に何度か食事に行ったりしてその後は必ず玲さんのバーでお別れっていうそんなパターンができていた。
< 47 / 102 >

この作品をシェア

pagetop