とんだ勘違いから
店につくまでほとんど話をしなかった部長が

「じゃ、とりあえずビール飲むけどお前は飲まないよな?」


と私の飲み物を決めてきたから


「今日は、ビール飲みます。」と、飲んだことのないビールを一緒に飲むことにした。

すると部長が目を

「えっ、何言ってんの?飲むのか?」

と驚いた顔をしたから

「はい、今日は飲みたいんです。それよりここすごく煙たいところですね。キャンプファイヤーみたい。でもいい匂い。お腹空いちゃった。」



ちょっと話を逸らしながら店を見回してみた。

頭を動かすと少しふらっとした。

テーブルが熱いからか私の体も熱く感じてきた。


「なんで飲むんだ、止めとけ。」


部長が私がすぐに酔うの知ってるから止めようとして店がうるさいから声も大きくなって


私はビクッと驚き

課長は何だって顔をして部長を見ると、部長が店員さんに私には烏龍茶を頼んだ。


飲み物が来て課長が


「カンパーイ」とグラスを差し出すから私はグラスを課長と、そしてグラスを持ち上げないままの隣に置かれた部長のグラスにも当てた。

カンパーイと心の中でつぶやいて。


前に座ってる有本課長が

「川手さん焼けましたよ。さ、どうぞ。」


といろいろ小皿に乗せてくれて私が堪能していると


「子供じゃねーんだからそれぐらいできるだろ。」とまた部長が隣から苛立ってるみたいに言ってきた。


むりやり私が一緒にご飯に行くって言ったから部長は怒ってるんだ。

もしかしたら二人で大事な話があったけどかもしれない…


「すいません。私が割り込んだばっかりに。」


申し訳無さでせっかくずっと勇気を出して頑張ってきたけどこれ以上は頑張れそうにないなって挫けそうなとき


課長がいろいろ話しかけてくれていた。

部長の隣で食事をすることが初めてで、私の右側はずっと緊張したまま。

向かいに座っている課長が


「川手さん、しっかり食べてくださいよ。これかんでる姿なんかすごく可愛いですね。」


とお酒が入って上機嫌に話しかけてきた。


可愛いって言われて驚いて見ると

「今度はおしゃれなレストラン知ってるんで一緒に行きましょうよ。ワインも美味しくて川手さん楽しめること間違いなしですよ。」


課長は酔っているのか、話だけ合わせようとウンウン頷いていた。


するとガタンと椅子が引かれ

「トイレ。」と言って部長が立ち去ってしまった
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