とんだ勘違いから
目が覚めると私の部屋のベッドで寝ていた。


寝室から出るとリビングルームの明かりが眩しい。


キッチンに行って水を飲もうとソファーを通り過ぎると

部長が眠っていた。


またいつものように送ってくれたんだ、って思うと嬉しくなった。

そして思わず口にも出てた。



「あっ、今日は部長いてくれたんだ。嬉しいっ。すごくカッコイイなー。

こんな近くで寝顔見れるなんて。あっでも風邪ひいちゃったらどうしよう。

起こさないといけないよね。でも毛布持ってきてもう少し眠ってもらいたいし。もう少しだけっ。」


顔を近付けようとするとぎゅっと腕を掴まれて


「もう大丈夫なのか?温かいもん作ろうか。カッコイイって嬉しいな。」

目をバッチリと覚ました部長が私のことを見る。


だから急に恥ずかしさから顔が赤くなっていきながら

「えッ、起きてらしたんですか?いやっ、あのっ、それはっ。」と焦って返事もできないでいると



「もう気持ちを抑えない。俺はまこが好きだ。」


そう言っててきて頬にキスが....





急に甘くなった部長にアタフタしていると、パッと立ち上がった部長がキッチンへ向かった。





私はまだ驚きで動けない。

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