とんだ勘違いから
お付き合いして
今日はほとんど飲まなかった。
もちろん、私の中では意識を飛ばすぐらい飲むことはもう考えられないから。
だって、広陵さんとずっと過ごしていたいから、飲み過ぎなんてしてられない。
少しお酒の力を借りると大胆なこともできる気がして...
週末は実家に帰らないって言ってあるし決めてるの。
「いいですよ、泊まっていっても。」
っていうのは私の本気の気持ち。
そして土曜日デートして日曜日も一緒に過ごしたいって思ってる。
広陵さんは私の隣でゆっくりと飲んでいる。
いっぱい仕事してたからお疲れなんだろうな。
「ねえ、デートとかしてるの?」
と玲が聞いてきたから広陵さんの方を見てから
「はい。
今日はバーリー行ってきたんです!」
って嬉しくて話し出すと
「良かったね、まこ。
このオッサンが予約してるなんてびっくりだわ。」
と広陵さんが予約してくれて、私の好きなレストランで過ごしたと驚いているから
「いいでしょ~。今日はこのままお泊りしてもらうんです。」
と素直に話すと
「おい、まこそんなことまで言うんじゃないよ。」
と焦り声の広陵さんに玲が
「まこの方が積極的じゃないの~」
と囃し立てられてやっと
「あっ、ヤダー。
恥ずかしいこと言ってしまいました....」
お酒の勢いに私は恐縮したらそこにいた玲と隆治さんまでいて笑われてしまった。
「お前ら、どっか行け!」
って広陵さんが助けてくれて
二人でもう少しだけ過ごしてからバーを後にした。
もちろん玲が
「楽しんでねー」
なんていうから恥ずかしくてっ。