とんだ勘違いから


今日は二人で過ごす初めての週末。

もう陽は高いところにのぼってるみたい。


うーんと伸びをしようと思ったけど


広陵さんの腕がぎゅっと私に絡みついている。



もう少しこの腕の中でいたい。安心できる腕の中。


でも、私が起きたのがわかったみたい。


「おはよ、まこ。よく眠れたみたいだな。」


そう言われて無精髭が生えた広陵さんの寝起き顔を見つめたら


「俺こんなにゆっくり寝たの何年ぶりだろう?

こんな目覚めは最高だな。」

と言ってチュッとおでこに口づけされた。


昨日の夜のことが思い出されて一気に恥ずかしくなったから顔を上げれないでいると


「ん?

どうした?浮かれてたのは俺だけかな?」

とちょっと伺うような口調になったから




「私も!

今目が覚めて、広陵さんに抱きしめられているのうれしいんです。


ただ、はずかしくって...」



いつもと違う朝に私はまだ頭がついていってないみたい。
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