とんだ勘違いから
「シャワー浴びておいで、それとも一緒に行こうか?」
なんて言う広陵さんを見るととってもイタズラっ子みたいな顔をしていたから
「広陵さん、一緒に行きましょうね。
私が洗ってあげましょうか?
あっ、顔が赤くなってますよ!」
私も自分で言って恥ずかしくなってお互いが顔を赤くしたまま吹き出した。
もちろん、シャワーへは私一人で行った。
戻ってきたら広陵さんがソファーに座っていた。
そして私を見てすぐに
「俺、家に帰るわ。」
そう言われてショックだった、もう私の事なんてどうでもよくなっちゃったんだと思って顔をしかめると
「まこ、俺服ないんだよね。
だからシャワー浴びようにも着替えもってないしさ。
もし良かったら俺のとこ来てくれてもいいけど、何もないけど
下でなんか買ってから行くか?」
ホッとして笑顔になると
「はいっ。もう帰っちゃうって言うから私の事イヤになっちゃったのかと思って...」
するとすぐに私のそばに来てくれた広陵さんが
「そんなわけ無いだろ。
俺はまこが泊まっても良いって言われて浮かれて
下着も何も考えずにやってきて情けない奴だって思ってるぐらいで」
とばつ悪そうに抱きしめながら話してくれるから
「良かった~。
どこまでもついていきます。」
ちょっと重たい女かもしれないけど私は広陵さんについていきたいって思った。