とんだ勘違いから
あれから3週間が過ぎた。
毎日一緒に会社へ通うようになって、週末は一緒に過ごしている。
お父さんが、どうしてまことは帰ってこないんだって
お母さんが心配してるから顔ぐらい出しなさいって言われてこの週末は実家へ顔を出すことにした。
でも泊まるんじゃなくて朝から行って顔を出したら帰ってこよう、
広陵さんと過ごしたいから。
そのことを通勤中に広陵さんに話すと
「そっか、俺も一緒に行こうか?
お付き合いさせてもらってますって。
なんて、まだ早いな。」
と言われてすぐに返事ができなかった。
あの時のトラウマ、元カレがお父さんと話をしたみたいになっちゃうんじゃないか。
そう思ったら急に広陵さんの顔が見れなくなった。
そして用事があったと言って私は秘書課に向かった。