とんだ勘違いから
あ~、気持ちよかった。
広陵さんちのお風呂でのんびりしてから出ていくと
広陵さんがソファーでテレビを見ていた。
でも何故かぼーっと見ているみたいで、仕事が疲れて眠いのかなって思っていたからそーっと後ろから回り込んでから
「広陵さん、お疲れみたいですね。
ケーキどうします?」
私がそう聞くと、ああ食べる。
というので私は
「コーヒー飲みます?
でもお疲れみたいだから熱いお茶入れましょうか?」
と聞くと
「お茶がいいな。あ、まこ俺がやるから、」
というと立ち上がった。
「まこはソファーに座っとけ。」
と腕を引っ張られて広陵さんにソファーに追いやられた。
そんな優しいところも好きだけど、眠かったはずなのに無理させてるんじゃって思うと思わず立ち上がってやっぱりキッチンへ行った。
広陵さんがキッチンカウンターにおいたケーキの箱を開けて中を見ている隣に立つと
箱の中には私が頼んだ以外の物が入っていた。
昔私が大好きでいつも作っていたチーズケーキが。