ヤンキー彼氏と泣き虫彼女♪

半年が過ぎたころだった…



俺は自分の部屋で、椎を抱きしめてる時だった…

「ねぇ…弘毅はあたしのこと嫌い?」


嫌いなんかじゃねぇ…


「スキだよ?どした?」

「あたしも大好きだよ…だから…
別れよ…」


椎は俺の胸の中で、気づかれないように泣いていた。


このとき初めて、椎の大切さが分かった。
あたり前のように隣にいた椎。
他の女と遊んでても、目をつぶっていた椎。


俺は、なんて馬鹿なことをしたんだろうと俺の涙を流した。


でも俺は、どうしても、椎がまだスキだった。
だから、もう椎を傷付けたくなくて、俺は最後に甘くもなんともないキスをした。



「今まで傷付けてごめん…
他の女といても、椎が1番椎が大好きだった。
なのに…ごめん…
俺等…別れよ…」


そう言った俺に椎は「今までありがと」と言って、俺の部屋から出て行った。



俺は椎が出て行った後も、1人で泣いていた。











< 26 / 258 >

この作品をシェア

pagetop