ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~※side湊完結しました。
「ちょっと花っ!
着いたよ、ココが1ーAでしょ」



ひまりちゃんが、あたしの腕をクイっと引っ張った。



「うんうん。
よかった、よかった。
これから1年、お世話になります――……っと」



思いっきりの棒読みで教室に入り、自分の席を探す。



「えぇーっと。
大熊花、大熊花……っと。
あれ?
ないっ!!」



いつもなら、はじっこの前のほうに席があるのに。



今日は、ない。
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