ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~※side湊完結しました。
ハキハキ威圧的に話しだしたクセに、急にモジモジする丸山さん。



色白ぽっちゃりさんのきめ細かい肌が、耳までピンク色になっている。



急になんで? と思ったら、聞き覚えのある声が降ってきた。



「ここに、いた。
副委員長、手伝って」



「……え?」



とは言ったものの、あたしのことを副委員長と呼ぶのは、ひとりしかいない。



冷泉くんは、悲鳴をあげる女子をかきわけ、あたしの前までやってきた。



みんなには、こぼれるような笑顔を向けるものの、あたしには相変わらずのすまし顔。
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