ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~※side湊完結しました。
「担任から頼まれた。
至急、教員室に来てほしいって」



ほんの少しも笑わない。



「えっと……。
でも、あたし……。
みんなと話の途中……」



こんな仏頂面の冷泉くんと一緒に教員室に行くくらいなら、ここで女子に囲まれていたほうがまだマシかも。



そんなことすら考えてしまうほどのそっけなさ。



あたしは、思わず、冷泉くんに背を向けた。



「は、話が終わったらすぐ行きます」



「は?
俺の言うこと、きいてた?
至急って、俺、言ったんだけど」



冷泉くんの声がピリッと鋭くなった。
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