ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~※side湊完結しました。
あ、相手にされてない。



あんなことするの、けっこう恥ずかしかったのに。



あんな棒読みで片づけられた――っ!



むにゅむにゅっと唇を動かして、星ちゃんが消えたあたりに目を向ける。



「はーな?」



「ひ、ゃあっ!?」



消えたはずの星ちゃんが顔をのぞかせたから、びっくりした。



「なにやってんだ? おまえ。
早く来いよ」



あごをクイっと動かす星ちゃん。



「あ、うん」



うなずいたあたしは、星ちゃんの後ろから家に入った。

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