ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~※side湊完結しました。
前はドアだし、後ろからは太ったおじさんが押してくるし。



に、逃げ場がない!



そんなに圧力かけてきても、あたし、もうこれ以上、薄っぺらくなれませんから――っ!!



泣きわめきたいのを必死に我慢する。



あと、5つ。



あと5駅我慢すれば……。



そう思ったとき、プシューっと音がしてドアが開いた。



「おっ……ととと……」



そうだ。



開くのは、こっちのドアだった。

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