我 、君ヲ愛ス…っ⁉︎
憑かれてます、私


「あ、サトちゃんおはよう」



翌朝、玄関を出るとちょうど隣の義之さんと一緒になった。



義之さんは従兄弟である相馬 克仁のお兄さんで、大学2年生。



「義之さん……お、おはようございます」



大丈夫……だよね。



「……どうしたの?なんだが顔色がわるいけど」



「え、だ、だいじょうぶ……です、はい」



顔を覗き込もうとする義之さんに、私は慌てて顔を背けた。



「本当に?」



「は、はい。絶好調です」



なんか、あちらこちらに変な浮遊物体が見えるだけで……



『ーー公美様』



「ひゃっ……‼︎⁉︎」



頭の中だけて響く声に、思わず悲鳴を上げる。



あ、龍泉…か…



『……気にしなくても大丈夫ですよ。彼の者たちが、公美様に被害を及ぼすことはありませんから』



(そ、そうなの……?)



『ーはい』



龍泉がふわりと笑う。



でも……やっぱり霊はちょっと…ね。



見慣れてないし、今まであんまり信じたことなかったし。



私はドキドキと鳴る胸を押さえたまま、その場で立ち止まっていた。
< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ダイヤモンドの君は笑う
狛夜/著

総文字数/18,147

恋愛(純愛)29ページ

表紙を見る
Closed memory
狛夜/著

総文字数/36,869

歴史・時代79ページ

表紙を見る
NIA 〜紅い糸が切れるまで〜
狛夜/著

総文字数/6,511

ファンタジー19ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop