メガネと海と空の色
「そんなんしてたら、いいもん見れねーよ?」
「え?」
「眼鏡とかー、下向いたりとか!
たまにはさ、本じゃなくて上向いてみようよ」
真っ青な空。
輝く太陽の陽が反射する雅人の金髪は、眩しくて。
「あーっ!! いいんちょーが眼鏡外してるー!!」
「?!」
「ほんとだー!! えっ、美人!!」
恥ずかしくなって、咄嗟に雅人の影に隠れる。
「め、眼鏡返して…!」
「えー? やだよ! せっかくなんだからもっといい景色見よ!」
「眼鏡が無いと何も見えないわよっ」
「俺が居るから大丈夫!」