メガネと海と空の色
空と海のグラデーション。
混ざりそうで混ざらない色合いが、
目を惹きつけて離さない。
「…あんたの髪」
「ん?」
「金色…太陽に反射して眩しい」
「ははっ、さっきも言ってたね!」
「でも、青と凄く映えて…綺麗ね」
雅人の表情はわからない。
でも、繋がれた手がびくりと強張ったから、
きっと驚いたんだろう。
「…でも校則違反だから」
「いや~…樹ちゃんに褒められちゃったらこのままでいるしかないじゃん!?」
「褒めてない」
「なんと!?」