メガネと海と空の色
告白と嫌がらせ
入学式の日、壇上からは体育館全体が見えた。
だから、「派手な金髪が居るなあ」とも思ってた。
教室に行ったら日に照らされた金髪が輝いていて、
ついてないとも思った。
「樹(いつき)ちゃん!!」
話しかけられた時は、死にたくなった。
「一目惚れしました!! 付き合ってください!!」
「消えてください」
相手が下げたのと同じ角度で頭を下げる。
教室の温度が氷点下になった気がした。
「えぇ?! 何それクール!!」
「私、あなたみたいなの嫌いなの」
金髪馬鹿は、中身まで馬鹿なようだ。