メガネと海と空の色
おまけ:進級のその後



2年になっても私達は相変わらず。

先生方はどうやら、私を雅人のお目付け役と認定したらしい。

また委員長に推薦され、「吉田をよろしくな!!」と、
満面の笑みで言われてしまった。

だから、かつての勉強会も継続している。


「…ねー樹ちゃん」

「何?」

「樹ちゃんってさあ、何でそんなに勉強ばっかりしてるの?」

「やらなきゃいけないからだけど?」

「じゃあ本当は嫌いとか?」

「むしろ好きね。やればやるだけ答えてくれるし」

「将来何かやりたい事あるの?」

「やりたい事っていうか…教師目指してはいるけど」


何でこんな事を話しているのか。

確かに2年になったし、進路の話は大切だけど。



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