姫物語
第1章人魚姫
第1章人魚姫

海の中、人間は知らない人魚族の国があります。
人魚族のなかで一番美しいと言われている姫・レイラ様は歌が大好きでいつも綺麗な歌声が城から聞こえます。
ですが、最近は悲しい歌が聞こえます。

「-ねぇ抱きしめて貴方がいない世界は
考えられない・・・・この寂しさをうめてくれるのは貴方だけ
今すぐ…会いたい」













「姫様・・・・元気がないわね」
「ジューダ国王様が姫様を城から監禁させてから、一年がたつわね。可哀想に…恋人を殺したのだから」

人魚族の王・ジューダさまは、レイラ様に恋人がいるのを知り、レイラ様を城の中で監禁。
怒りのあまり、恋人を殺したのです。
レイラ様は殺されたことは知りませんが…わかっているでしょう。
王様はレイラ様を娘ではなく、一人の女として好意をいだいていました。
妻を早くに亡くし、レイラ様が己の妻にと…国全体が不満をいだいているが、王様には逆らえないのです。


「会いたい…アルト…」


レイラ様は恋人を思い涙を流しました。





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