桜ノ華
生徒会のメンバーは一年や二年の頃から生徒会活動に参加している者ばかり。
そんな中で全くの新顔が入って歓迎されるのだろうか。
「案ずることは無い、俺が居る」
臆すること無く、啓志が扉を開けた。
瞬間響いたのは、破裂音。
「「ようこそ、生徒会へ!!」」
「…へっ?」
各々が手に持っている物を見て、
あの破裂音はクラッカーだと理解する。
「…あ…」
同時に、自分が歓迎されているということに気づき笑みが漏れた。
「これから、よろしくお願いします…!」
―傍に居られる幸せに溺れ
先の不幸なんて見えなかった