桜ノ華
「三条さんのおいしいお茶とお菓子のお陰だね!」
「いえ、そんな…」
「この会、企画したの三条さんなんだって?
正解だったね。会長があんなに後輩と話してるの初めて見たし」
「お役に立てたなら光栄です」
瀬崎と大神と片づけをしながら談笑する。
うまくなじめるか不安だった桜に一番に話しかけてくれたのもこのふたりだった。
「桜」
「はい!」
会長室のドアから顔を出した啓志に手招きされる。
「えっ、あ…」
「ははっ、いいよ、行っといで~」
「片づけは任せて」
「ごめんなさい、ありがとうございます!」