桜ノ華
それは終焉か
後期に突入し、今日で生徒会も引退。
「啓志さん、このフォルダはどうしますか? 行事に関しての資料のようですが…」
「捨てて…、…いや、置いておいてくれ。役に立つかもしれない」
「わかりました。では引き継ぐ書類と一緒にしておきますね」
「ああ、頼む」
それに伴って、生徒会室の大掃除をしている最中。
これが終われば、生徒会の解散式だ。
「机の中の整理は終わりましたか?」
「ああ、ほとんど物を入れていなかったからな」
「何か引き継ぐ物があれば承りますよ」
「いや、いい。この鍵しかないからな」
がしゃりという音と共に、たくさんの鍵が見せられた。
大量に鍵が付いた輪、3つの鍵が付いた輪、そして一つの鍵。
「何の鍵なんです?」