Blackberry〜黒い果実〜
四人組のホスト達。
空いている席は、その中でも一番見た目がまともそうな人の隣だった。


「隣、よろしいですか?」


「ああ」


でもやっぱりホストはホスト。
苦手な気持ちを隠すために、必要な以上に飲んでしまう。


「大丈夫? ちょっと飲み過ぎてないか」


と、隣にいる竜司っていうホストが心配そうに私を見ていた。


「大丈夫。もうすぐあがる時間だから」

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