Blackberry〜黒い果実〜
履歴書に目を落とす。
どこにでもいそうな、茶髪の巻き髪。
化粧が薄いのが少し特徴的だった。
「借金……、あとどれぐらい残ってる?」
先輩の声が頭上から降ってくる。
“借金”
その言葉に肌が粟立つ。
下を向いたまま答える。
「先輩に仕事を紹介してもらったおかげで、あと300ほどです」
「そうか」
その声とともに、履歴書の上に万札の束が落ちてきた。
どこにでもいそうな、茶髪の巻き髪。
化粧が薄いのが少し特徴的だった。
「借金……、あとどれぐらい残ってる?」
先輩の声が頭上から降ってくる。
“借金”
その言葉に肌が粟立つ。
下を向いたまま答える。
「先輩に仕事を紹介してもらったおかげで、あと300ほどです」
「そうか」
その声とともに、履歴書の上に万札の束が落ちてきた。