Blackberry〜黒い果実〜
ホント、あのお姉ちゃんがこんな高価な物を持っているだなんて。


ブレスレットを持ち上げながら、まじまじと見つめる。
重なり合う音までもが、値段のせいか気持ち重厚に聞こえた。


その音に混じって、僅かな物音。


帰ってきた。


ベッドから飛び降りて、部屋を出る。
案の定お姉ちゃんが階段を昇っているところだった。


「双葉?」


手を翳しながら上を見上げるお姉ちゃん。

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